手提げ袋のデザインでよくあるのが、
「ベタ印刷」を利用することです。見た目のインパクトがとても強く、お好みの色に印刷をすることができますので、多用される手法の一つです。
画像の手提げ袋は全て地の色が白の用紙にベタ印刷をしたものになります。真ん中の赤い袋の内面が少し見えますね。この部分が紙の地の色になります。
さて、ここからが本題になります。
「ベタ印刷」は大変有功的な方法ですが、デメリットの部分も持ち合わせています。
1つ目は、コストが高くなるという事です。仕様や数量により金額は変動しますので一概にいくら上がるというのは言えないのですが、例えば印刷料金が1万円だとすると×1.3〜1.4程になります。
2つ目は、この記事のタイトルである「紙割れ」が起こるということです。
紙割れとは印刷が剥がれ、ひび割れのようになってしまうことをいいます。具体的にどのようになるのか、
折り目部分に白い線が入っているように見えますが、これが紙割れです。用紙の地の色が見えてしまっていますね。
何故このような現象が起きてしまうのか、原因は色々あるのですが、最も大きな原因は用紙にあります。
コート紙を使用しているからです。
コート紙は発色が良く、データとほぼ同じ色味にすることが可能な優秀な用紙ですが、紙割れが目立ちやすいという特徴も持っています。
では他の用紙ならどうなのか?
上の画像は手提げ袋のマチ部分を撮影したものです。
上が片ツヤ晒クラフト紙で、下が未晒クラフト紙になります。
どちらもベタ印刷をしていますが、紙割れが起きていませんね。厳密に言うと紙割れは発生しているのですが、2つとも目立ちにくい用紙ということになります。
コート紙の話に戻します。
ではコート紙にベタ印刷をすることはできないのか?
もちろん、紙割れしても問題無いというお客様にはご了承を得て製作いたします。
そして、
紙割れを避けたい方には、フィルム加工を推奨しております。
印刷後にラミネートを貼り付けるという加工です。
これをするとどうなるのか、、、
一切紙割れしていないのがお分かりいただけるかと思います。
フィルム加工をすると他にも、
・強度が増す。
・高級感が生まれる。
・雨に強くなる。
等の効果も期待できますので是非、ご利用くださいませ。
当店では、約5〜6割のお客様がご利用されております。
では今回はこの辺で。。
ご質問等がございましたら、コチラまでお問い合せ下さい。
店長 キタハラ